谷本 心 in せろ部屋

はてなダイアリーから引っ越してきました

ん、もしかしてNexus Oneは黒船だったの?

iPadは、ドコモかソフトバンクか、なんて思っていたら、こんな報道がありました。

NTTドコモが、米アップルの新型情報端末「iPad(アイパッド)」の日本での発売に合わせ、「SIMカード」単体での販売を検討していることが30日、明らかになった。

ドコモ、iPad用「SIMカード」販売へ : 経済ニュース : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

これはちょっと、興味深い記事ですね。


さらに興味深いのは、ここでした。

だが、米グーグルもSIMカードを利用者が自由に差し替えて通信会社を選択できる携帯電話「ネクサス・ワン」の国内販売を予定している。このためドコモは、携帯電話向けのSIMカードの販売も検討している。

ドコモ、iPad用「SIMカード」販売へ : 経済ニュース : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

これはちょっと、意外でした。


現在、海外のSIMフリー端末に、ドコモのSIMを挿して使った場合、
パケホーダイダブル契約で月額13650円という、かなり高額な料金になります。


そもそも、
SIMフリー端末を月額6000円程度で利用できるようにしてしまうと
海外のPocket WiFi的な端末などで利用するユーザが増えて回線が輻輳したり、
海外端末が日本に入ってきて、日本の端末メーカーの売上も減ってしまうでしょう。


これは、ドコモにとっても、
(ドコモがコントロールしている)日本の端末メーカーにとっても、
面白くない話だと思います。


そういう背景で、
まず「iPad用microSIM」は、妥当な戦略だと思いました。


SIMフリーなら何でも使えるとは言え、実質iPad以外では使えないmicroSIMなのですから、
日本の「ワイヤレスWAN対応PC」のSIMを売るのと、変わりありません。
月額6000円程度のサービスを展開することもできるでしょう。


しかし、Docomoが「通常サイズのSIM」を販売するとなると、話は別です。


仮にSIMを販売して、月額6000円程度でサービスを始めてしまうと、
Nexus Oneに限らず、海外のSIMフリー端末やPCなどが、
緩やかながらも、確実に日本に入って来るでしょう。


売上が減る日本の端末メーカーは、
もはやキャリアに端末販売をコントロールさせる義理はなくなり、
独自で端末販売をコントロールし始めるでしょうし、
端末のSIMフリー化を始めるかも知れません。


、、、やはり、そんな急展開になるとは、ちょっと思えないんですよね。
そうすると、
 1. 通常SIMは、やっぱり売らない
 2. 通常SIMは、月額10000円程度の、高額サービスから始める
 3. (当面、海外端末は大して売れないから大丈夫という見込みで)まさかの月額6000円
ぐらいでしょうか。


まぁ、まさかの「3」だったりしたら、
後になって、Nexus Oneが黒船だった、という事になると思いますが。


もしそうなったら

同社の共同CEO、サンジェイ・ジャ氏が第4四半期業績発表の電話会見で、2010年に20台以上のAndroidスマートフォンを発売し、そのうち少なくとも1台はGoogleと共同で顧客に直接販売すると語った。

Motorola、Google Phone発売の計画を明らかに

で言われている端末を、サクっと買っちゃうと思いますけどね(><)


そういう意味も含め、今後の続報にも注目します。