谷本 心 in せろ部屋

はてなダイアリーから引っ越してきました

Strategy Keynote、っていうかiOSで動くJava!?

JavaOne 2日目もキーノートから始まります。今日は戦略系のキーノートですね。

Java8にはJavaFX 3.0が入り、HotRockitも登場する。

最初はJuniperの方が「アプリケーションはネットワークのトポロジーを理解すべき」であり
「ネットワークはアプリケーションの挙動を理解すべき」だ的な考えに基づいた話をしていたのですが
Javaの話に期待していた私はあまり集中できず・・・。


その後、TwitterがOpenJDKとJCPにも参加するよ、という話がサラっと流れ、
Javaのロードマップなどが紹介されました。
Java8のリリースは2013年に延期されるようですが、Java8にはJavaFX 3.0が統合されたり
JRockitとのマージ(HotRockit)が完了するなど、割と重要な話もサラサラと流れて行きます。

JavaFX on Android / iPad !?

そしてコトが起きたのは、JavaFXのデモ。
Nandini Ramaniが「最近流行りのタブレットでもJavaFXが動くんですよ」などと言いながら
タブレット端末でのJavaFXのデモ。


どう見てもWindowsXPタブレットです、本当にありがとうございました。


せめてWindows7でデモしろよなどと失笑しようとしていたら、
続いて別のタブレットを出してきました。


見覚えあります、
これはGalaxy Tab、っていうかAndroidJavaFXが動くの!?!? え? え?
などと混乱していたら、さらに別のタブレットが!


iPad!!


iPad上でJavaFXアプリが動くというデモでした。
しかし詳細は語られず、これもサラっと流れていきました。


なんでしょうね、今年のJavaOneは、昨年からのアップデートや
面白みがある部分を、サクサクと流し過ぎな気がします。
まぁAndroidiOSで動くJavaFXなんて、諸々の絡みがあって話しにくいのでしょうけど。

その後にも、JavaMEやEEの話があったのですが、
私自身はiPadJavaFXの興奮が覚めず、
実現方法として、JavaFXのソースから、Dalvik用ソースや、iOS用ソースなどを生成する
Titanium的なアプローチだとガッカリだよな、などと思い巡らしており
MEやEEの話には集中できませんでした。

JavaEE7の6割はマルチテナンシーかな。

ちなみにJavaEE7はとにかく「マルチテナンシー」という言葉を口うるさく連呼しており、
グループごとに「アプリケーションを個別にするか共有するか」
また「データソースを個別にするか共有するか」などのモデルを例示しながら
どのような場合にも対応できるようなマルチテナンシー性を提供したい、という説明がされていました。

Java + HTML5というキーワードは興味を持つ人も多いけれど。

最後にHTML5 + Javaのプロジェクト、「Project Avatar」も発表されましたが
これについてもあまり詳しくは語られず、
聞いた印象では、JavaFXでアプリを書いたらHTML5も生成できる、という感じでした。


そんな感じで、私にとっては、もっと知りたい所ほどサラっと、
どうでも良い所ほど詳しく説明がなされたキーノートでした。


ある意味、良い戦略的なキーノートだった、と言えるんでしょうかね?