谷本 心 in せろ部屋

はてなダイアリーから引っ越してきました

レンタルすべる人の引き合いがない件について。

前に、オファーズさんのサイトでこんな記事を書きました。

offers.jp

主題は副業だったはずなのですが、なぜかタイトルに「レンタルすべる人」が入ってしまい・・・w

いやぁ、1件も引き合いないですね、レンタルすべる人。ただの冗談にしか見えないでしょうから、引き合いなんてあるはずもないわけですが。
ただ実際、こういう形のビジネスってわりとありだと思うんですけど、どうなんですかね?


だいたいどこの現場でも、スキルがある人は不足しています。
僕自身、コンサルティングやアーキテクトのような形で案件に参画することが多い(多かった)のですが、だいたい最初は特定領域や特定製品に特化する名目で参画するものの、だんだんと案件全体の様々な技術について意見を求められるような役割になっていく、ということが非常によくあります。
恐らくどこの会社や組織でも、そういう意見が出せる・判断ができる人が足りていないというのが現状なのだと思います。

一方で、いまは副業を解禁する企業も増えていますし、フリーランスや独立して働くエンジニアも目立つようになっています。スキルがある人たちはだいたい引き合いがたくさん来るようで、参画して欲しいと打診をしても、大抵しばらく先まで埋まっている感じです。
また費用面で言うと、日当4万円とか7万円というのは国民の理解を得られないそうですが *1 スキルのある人たちは全く国民の理解を得られない単価になっていると思いますw

そういう諸々の状況を踏まえると

  • 月5-10万円など、それなりにリーズナブルな値段でチャットに常駐するだけ
  • 質問する側は、気軽に技術的な相談ができる
  • エンジニア側は、空いた時間でそれに回答する

という形のサービスって、双方にとってメリットが大きいように思うのですよね。質問する側にとっては調べる・判断するのに時間が掛かることでも、スキルのあるエンジニアにとっては簡単に回答できる場合なんてザラにあります。もちろん、質問が増えてくれば値段を調整すれば良いわけですし、もっと大きな案件を始めるときには本格的に参画してもらっても良いわけです。

「外部技術顧問」みたいな大げさな名前をつけなくても、こういう緩い形で契約するはアリだと思うのですよね。いまはリモートワークが中心の会社も増えていることを踏まえると、チャットに常駐するだけのサービスというのもちょうど良いでしょうし。

そういう「緩さ」が大事なんじゃないかと思っての「レンタルすべる人」という命名なんですよね。


そんなわけで、ジョークみたいな名前のレンタルすべる人ですが、それなりに合理的で面白い仕組みだと考えています。
興味があるよって方がいましたら、ぜひツイッターなり何なりでお知らせください!