TT-BA09で、テレビの音声をBluetoothで無線化してみた(失敗編)
成功の影に失敗あり。
テレビの音声をBluetoothでワイヤレス化しようという試みですが、一度失敗していたので、今回はその話を書きます。
成功した話は、前回のエントリーを読んでください。
http://d.hatena.ne.jp/cero-t/20170111/1484142249
テレビをBluetooth化するには「トランスミッター」と「レシーバー」が必要というのは前回説明した通りですが、それぞれ最初に選んだ製品は、トランスミッター側が前回も書いた「TT-BA09」で、レシーバー側はオーディオテクニカの「AT-PHA50BT」でした。
AT-PHA50BTは「ワイヤレスヘッドホンアンプ」とうたわれていて簡易アンプ機能がついているため、音量調整ができるだけでなくエフェクト機能などもついているので良さそうと思い、選びました。
これを、次のように接続しました。
テレビ → (光音声出力) → TT-BA09 → (Bluetooth/apt-X) → AT-PHA50BT → (ケーブル) → ヘッドホン
まぁトランスミッターとレシーバーを繋ぐときは、普通にこうなります。前回書いた「TT-BA08」のところがAT-PHA50BTになっただけです。
なんかおかしいぞ?
それで接続して使い始めたのですが、問題が2つありました
- 切断/再接続をすると、音が途切れ途切れになって使えなくなる
- 音量が変えられない
まず切断/再接続時の挙動ですが、接続中に一度AT-PHA50BT側(レシーバー側)の電源を入れ直すと、音が途切れ途切れになってしまい、実質的に使えなくなります。TT-BA09側(トランスミッター側)の電源を入れ直せば問題なくなりますし、まぁBluetooth機器だし、これぐらいの相性問題はあるよね、という認識で我慢して使おうかと思いました。
それより困るのが「音量を変えられない」という問題。AT-PHA50BT(レシーバー)のダイヤルをいくら回しても、ヘッドホンから聞こえる音量は全く変わらないのです。ヘッドホンアンプの役割を果たしてくれません。
もちろん、テレビ側の音量を変えても(光音声出力経由ですから)ヘッドホン側の音量は変わりません。ライブ音源なのに音が小さすぎたりすると、かなりガッカリです。
初期不良かな?
そう思って、試しにAT-PHA50BTをiPhoneとBluetooth接続してみたのですが、音量もエフェクトも含めて、すべての機能がきちんと動きます。再接続しても問題ありません。
それで気づいたんですが、、、
あれ?
TT-BA09と繋ぎ直すと、さっきより音が大きくなってるぞ?
そうなんです、iPhoneで音量を変えた後に、改めてTT-BA09とAT-PHA50BTを接続し直すと、iPhoneで変えた時の音量のままになってるんです。いったい何を言ってるか分からねー(略)
要するにAT-PHA50BTは内部的に音量を保持していて、iPhone(などのスマホ)と接続した時には音量を変更できるけど、TT-BA09と接続した時には変更ができないと、そういう感じのようです。
なので、TT-BA09と繋いでいる時に音が大きい/小さいなーと思ったら、iPhoneと繋ぎ直して音量を調整して、またTT-BA09に繋ぎ直せばいいだけだ、ということです😇
ってできるわけないやろ💢
サポートへの問い合わせ
我慢しながら使おうかな、とも思ったのですが、一縷の望みを掛けて、サポートに問い合わせることにしました。
僕はトラブルシューターですから、こういう不具合報告はお手の物です。問題の状況や、いくつかの組み合わせで検証した結果などを、きちんと事実と推測に分けて報告をしました。もちろん、他社製品のせいだと言われないような予防線も張ります。こういう報告を送られると、逃げようがないですからね。
問い合わせを出して数日後、返信がありました。
返信内容は転載禁止なので詳しくは書けませんが、「スマートフォンと繋ぐことを前提にしたので、電話帳機能がない機器と繋ぐとボリュームとか効かなくなることがあります」みたいな事が書かれていました。
そんなこと、製品紹介のどこにも書かれてないやないか!!!💢💢
https://www.audio-technica.co.jp/atj/show_model.php?modelId=2661
・・・なんて怒りを抑えつつ、せめてと思い、「別に交換しろとは言わないから、せめてホームページに書いとけや!」に社会性フィルタを掛けた内容でメールを返信しておきました。すぐに「指摘を真摯に受け止めます」という旨の大人語な回答を頂きました。
2ヶ月以上前の話ですが、いまだ書かれている様子はないので、今後も変わらないでしょうね。