ANAとJALの両マイルを効率よく貯める、交換するルートのまとめ。
これまでANA、JALそれぞれのマイルを貯める方法についてブログを書いてきましたが、今回は総まとめとして、ANA/JALの両マイルを貯めている私の実際の利用方法についてお話します。
(参考)これまでの記事
- WAONと楽天ギフトカードを使えばマイルの還元率が上がる件について。
- ANAマイラーはプラチナプリファード + ANA Mastercardがよさげな件。
- 新しいANA Payでマイルが貯まりやすくなった件。
- JALマイラーは基本的にJALカードSuicaゴールドが良い件。
1. ポイントをマイルに交換する
マイルに交換できるポイントを把握して、町で貯まるポイントは常に貯めます。1ポイントたりとも逃しません。
WAON POINT以外はスマホでバーコードを表示すれば良いので、スマホにあらゆるポイントカードが入っています(WAON POINTもウェルシアはスマホでOKです)
「Tカードはお持ちですか?」そう聞かれたら負けなのです。聞かれる前に出しているのです。
1-(1) どのポイントがどの航空会社のマイルになるか把握する
まず、それぞれのポイントをどのマイルに交換できるかを把握します。基本的にどのポイントも50%のレートでマイルと交換できます(2ポイント → 1マイル)
ANA/JAL両方に交換できる
- 楽天ポイント(50%)
- 永久不滅ポイント(50〜70% 要セゾンカード)
※永久不滅ポイントは他のポイントに比べてポイントが5倍貯まりづらいため、交換レートを1/5として表記しています。
永久不滅ポイントをマイルと交換するために「セゾンカード」が必要です。JALマイルとの交換レートは50%ですが、ANAマイルとの交換レートは60%、さらにみずほ銀行の「みずほマイレージクラブカード/ANA」を持っていればANAマイルと70%のレートで交換できます。
ANAのマイルに交換できる
- Vポイント(50% → 60%)
- TOKYU POINT(50% → 75%)
- Tポイント(50%)
- nanacoポイント(50% or 70%)
Vポイントは「ANAのVisaかMastercard」持っていればANAマイルとの交換レートが60%になります。
またTOKYU POINTは「ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO」を持っていればANAマイルとの交換レートが75%になります。
nanacoポイントは通常50%レートでの交換ですが、キャンペーン時に70%のレートになることが過去にありました。
JALのマイルに交換できる
JREポイントは「JALカードSuica」、WAON POINTは「イオンカード」を持っていれば、それぞれJALマイルと交換できます。JREポイントのマイルとの交換レートは66.6%と、他よりも少しだけ高くなっています。
dポイントとPontaポイントは、キャンペーンでレートが上がってそれぞれ55%、60%になることがあります。
1-(2) キャンペーン実施中に交換する
上で述べましたがdポイント、Ponta、nanacoは年に何度か交換レートがアップするキャンペーンがあるため、そのキャンペーンが行われるのを待って交換します。
過去の実績を見る限り、dポイントは55%のレート、Pontaは60%のレート、nanacoは70%のレートで交換できるキャンペーンがありました。
キャンペーン待ちはポイ活オジの常套手段です。
1-(3) JQみずほルートを開通させる
各社のポイントは他社のポイントと交換することもできます。かつては様々なルートがあったのですが徐々に閉鎖され、現在でも使えるのはJRキューポと永久不滅ポイントを経由する、通称「JQみずほルート」くらいです。
TポイントかWAON POINTをJRキューポに交換し、さらにそれを永久不滅ポイントに交換してANAのマイルと交換する、というルートです。
WAON POINTをJRキューポと交換するために「イオンSUGOCA」が必要です。どのみちWAON POINTをマイルと交換するためにはイオンカードが必要ですから、このイオンSUGOCAを作っておくのが良いです。
またJRキューポを永久不滅ポイントと交換するためには「JQセゾンカード」が必要です。このカードまで作れば60%のレートでANAマイルと交換できるようになります。
そして、みずほ銀行で「みずほマイレージクラブカード/ANA」を作ることで、さらに交換レートが60%→70%に10%アップします。
JRキューポがどこの会社のポイントか知らなくても、全く使わないクレジットカードや銀行口座を増やしても、マイルへの交換レートが高くなるなら何でもするのがポイ活オジなのです。
1-(4) VポイントはTポイントを経由する
2023年10月から、VポイントをTポイントに100%レートで交換できるようになりました。
VポイントはANAカードを持っていれば60%レートでANAマイルに交換できますが、上のJQみずほルートを開通させていた場合はTポイントを経由すれば70%レートでANAマイルと交換できるため、そちらの方が交換レートが上がります。
VポイントはOliveなどの施策によりとても貯まりやすいポイントとなっており、これを70%レートでマイルに交換できるようになるのは大きいですね。
1-(5) モッピー、ドットマネー、マネックスポイント、りそなポイントなどは他社ポイントを経由する
モッピー、ドットマネーのようなポイントサイトのポイントや、証券、銀行のポイントはたいてい、dポイント、Ponta、WAON POINT、Tポイント、nanacoのいずれかと100%のレートで交換できます。
ポイントをマイルに直接交換することもできますが、たいていレートが50%かそれ未満なためマイルと直接交換せず、各社のポイントと交換します。
ANA/JALそれぞれマイルが足りない時に、それぞれのマイルと交換可能なポイントに交換するのですが、基本的には70%レートでANAマイルに交換できるTポイントを中心に交換しています。
なおWAON POINTではなく電子マネーWAONと交換するサイトもあり(モッピー、りそな銀行など)電子マネーWAONと交換してしまうとマイルと交換できないため注意してください。
1-(6)ポイントを経由してマイルに替えるルートのまとめ
ここまでの話をいったん図にまとめます。
ポイントサイトからスタートするルート
ポイントを直接マイルに替えるルート
必要なカード類
JALカードとANAカード以外のカードは、ルート開通のためだけに用意したカードや口座です。すでにだいぶキショいですね。
2. マイルを貯めるルート
ここまで説明したポイントを貯めるためにクレジットカードやバーチャルカード、各種Payなどを利用してポイントを貯めています。
過去にANAマイラー、JALマイラーそれぞれについてこのブログでオススメのカードを紹介してきましたが、ANA/JALの両方を貯めている私のルートを紹介します。
2-(1) ルートの全体像
ルートの全体像は次の図のようになります。これまでの紹介したANA、JALそれぞれのルートの総まとめのようになっています。こちらもかなりキショい図です。
それぞれのルート内でのマイル還元率は、上で紹介したポイントアップを前提にしてルートを組んでいます。
JALカードSuicaゴールドは年間100万円使えば3333マイルに相当するポイントが貰えるため、年間ちょうど100万を越える程度に使い切る想定で、1.33%という還元率と捉えています。
プラチナプリファードが利用の中心ですが、年間100万円単位で使って還元率1.4%とするため、足りない時は多めにKyashにチャージし、余りそうな時はJALカード、ANAカードに切り替えるという想定です。
2-(2) 支払いの優先順位
これだけ支払い方法が色々あると、お店で何を使うか混乱するのですが、ルールを作って把握するようにしています(特に自宅付近のお店では、何で払うべきかを表でまとめています)
マイル還元率の高い順に、次の優先順位で支払いをしています。
- プラチナプリファードタッチ(9.8%)
- 楽天Edy(3.4〜3.55%)
- 楽天Pay(2.4〜2.53%)
- Suica(1.9% + 1%キャッシュバック)
- TOYOTA Wallet(1.9% + 1%キャッシュバック)
- PayPay + ANA Pay(1.9%)
- プラチナプリファード(1.4%)
- 現金
Vポイントアッププログラム対象店ではプラチナプリファード
まずローソン、セブンイレブン、マクドナルド、サイゼリヤ、すかいらーくグループなどのOliveのVポイントアッププログラム対象店舗では、プラチナプリファードのタッチ決済を使います。私の場合は14%のVポイント還元なので、70%レートで交換して9.8%のマイル還元となります。驚異的ですね。
なおネットショッピングのコンビニ決済では、通常はコンビニで現金決済のみとなるのですが、「チケットぴあ」や「セブンネットショッピング」などでは、コンビニでクレジットカード支払いをすることができます。そのため、このようなサイトで買う際にはコンビニ決済にしてプラチナプリファードのタッチ決済をして9.8%のマイル還元を受けています。
コンビニ決済が現金決済のみなのかクレジットカード利用可なのか、慎重な見極めが要求されます(大げさ)
メインは楽天系の決済
Vポイントアップ対象店以外では、楽天Edy、楽天Payを優先して使います。WAONを使ってミニストップで楽天ギフトカードを買うというルートで還元率が高まった支払い方法です。
楽天Edyを使い始めてみると、意外とEdyが使える店が多いなという印象です。実店舗だけでなくネットショッピングでも「Amazon」や「アスマート」などでEdy決済が可能です。ただしオンラインでのEdy決済には、Android端末もしくはカードリーダーが必要になり、iPhoneやMacだけでは決済ができません。私はそのためにAndroidを1台キープしています。
サブスク系の中でもHuluについてはAmazonでHuluチケットを売っており、AmazonではEdyでギフト残高チャージができるため、実質的にEdyで買ったことになります。またニンテンドーストアで買い物をしたい場合は、「Joshin Web」でEdy支払いをしてプリペイドカードを買う、というようなこともしています。地味すぎるポイ活です。
また、EdyがダメでもPay系が使える店では楽天Payを使っています。かつては自由度の高いau PAYを中心に使っていましたが、今は最も還元率の高い楽天Payに一本化しました。
サブがANA Pay経由のSuicaとTOYOTA Wallet
楽天EdyとPay系が使えなくても、Suicaなら使えるお店があります。あるいは自販機などでもSuicaが使えることがあります。SuicaはANA Pay経由のチャージで還元率が高くなりました。Suicaなら決済もスピーディーですし、マイルのことさえ気にしなければSuicaを最優先したいところです。
またクレジットカードしか受け付けてない店舗、特にクレジットカード支払いのみできるネットショッピングでは、TOYOTA Walletをメインに使っています。TOYOTA WalletもSuicaと同じくANA Pay経由のチャージで還元率が上がりました。
ANA Payで払うよりもTOYOTA Walletで払ったほうが、ANA Pay → TOYOTA Walletのチャージで端数が出ずにきちんとマイル還元されるため、TOYOTA Walletを優先しています。細かい端数も気にするのがポイ活オジしぐさです。
PayPayの裏にANA Payを登録
PayPayは圧倒的な営業により多くの店で使えるようになりました。クレジットカードが使えなくてもPayPayなら使えるというお店も個人店舗などによく見られます。
PayPayは事前にチャージするだけでなく、クレジットカードを登録しておいて決済時にクレジットカードから支払うことも可能で、ANA Payを登録することができます(TOYOTA Walletは登録できませんでした)
そうすればPayPayで支払う際にも実質的にANA Payで支払うこととなるため、マイル還元が高くなります。
最後はクレジットカードと現金
そして最後はクレジットカードと現金です。物理クレジットカードが必要な店舗や、光熱費やスマホ回線料金などの定期支払いではプリペイド式ではないクレジットカードが必要となるため、プラチナプリファードを利用しています。また現金オンリーの店もたまにあるので、財布を持たずに生活することはまだ難しいですね。
まとめにかえて
そんなわけで、私が実際にやっているポイ活を紹介してきました。いかがですか? キショくないですか?
そもそもポイ活なんて時間効率を考えれば決して割の良い活動ではありませんし、私は元々そういうチマチマしたことに頭のリソースが奪われることが嫌いでした。
ただ、うっかり沼に足を踏み入れた今となってはゲーム感覚でポイ活を楽むようになり、新しいサービスやPayが生まれるたびに新しいおもちゃを手に入れたような感覚になっています。性格ですね。
どちらかというとポイントやマイルを得られることそのものよりも、「お得に決済できた!」という謎の幸福感を得るためにやっている感覚があります。
皆様もぜひポイ活沼に足を踏み入れてください。いえいえ、ちっとも怖くないですよ!