谷本 心 in せろ部屋

はてなダイアリーから引っ越してきました

「こうして欲しい」ヘアスタイルを明確にイメージできてる?

髪を切りに行くと、たいていは、
「ん、切り過ぎだろ」「しまった、長かった。勿体無い」「あ、ちょっとやりすぎたかな」
みたいな後悔に苛まれることが多い。
それで、数日〜数週間経って、馴れたり、落ち着いたりしてくる。


時には雑誌の切り抜きも持っていくんだけど、そのイメージ通りになった試しがない。
だって、そもそも顔が違うんだから、その通りになるわけがない。当たり前だ。


けど、先週末に行った美容院は違った。


髪を切り、カラーが終わった後、鏡を見て一発で満足できた。
終わった瞬間に満足できたのは、人生で初めてかも知れない。
しかも、初めてのお店だったにも関わらず。


何が良かったんだろうって振り返ると、
美容師さんの腕が良いのもあるのかも知れないけど、
やっぱり「コミュニケーション」だったと思う。


僕はヘアスタイルについては完全に素人だし、
どんなスタイルにしたいか、っていうイメージもぼんやりしている。
だから僕はいつも適当に、お店の人に任せる感じにしていた。
ヘアスタイルの話も、大体は長さについて注文を出すだけだ。


でも先週末行ったところは、美容師さんの質問が非常に上手くて、
僕が普段気になってる所や、困っていること、
また、今までどんな髪型にしていたかという話を、少しずつ聞き出してきた。
そうした質問の中で、美容師さん自身がイメージを創りあげているようだった。


印象深かったのが「なるほど、だいたい分かってきました」っていう美容師さんのセリフ。
これは美容師さん自身が、しっかりイメージを創りあげようとした証拠だと思う。
「あ、この人になら安心して任せられるかも」って思えた。


これは、言うまでもなく、自分たちのIT業界のシステム構築でも同じこと。


お客様が欲しいシステムなんて、お客様自身も分かってない。
お客様の端的な言葉だけを拾って「はい、言ったとおりに作りましたよ」
なんて言っても満足されないのは、それが原因だ。


お客様が本当に欲しいものを、うまく聞き出しながら、自分の中でイメージを創り上げ、
そのイメージをお客様と共有して、意識のすり合わせを行う。
良いサービスやシステムを提供するためには、そうしたアプローチが必要だ。


と〜っても当たり前のことだけど、なかなかそれが出来ない。
生産性とか、一度決めた仕様、なんて所に目が行ってしまえば、なおのこと。


自戒を込めて。


ちなみに、これだけ満足したお店は、大阪の阿倍野にあるLa Bless。
http://www.la-bless.com/
http://la-bless.jugem.jp/


値段はちょっぴりお高いけど(SSDを1つ買えるよ!)
ぜひ次もお願いしたいな、って思えたお店だった。


お金がないから、せめて、カットだけでも (^^;