谷本 心 in せろ部屋

はてなダイアリーから引っ越してきました

格ゲーに必要なのは「金」と「時間」と「大都市に行く」こと(その1:アンチ反射神経)

対戦格闘ゲームに人生を費やしてきた経験から、ちょっとだけ話したいことがある。
それが、「格ゲーに必要なのは『金』と『時間』と『大都市に行く』ことだ」ということ。


格ゲーっていうと、真っ先に「反射神経」と「手先の器用さ」が重要だよね、
とか考えるかも知れないけど、実はそれは正しくない。
まずは、このあたりを否定する話から始めたい。


たとえば、波動拳
かめはめ波みたいなモーションで、弾を飛ばすアレ。
飛び道具だけど、その分、隙が大きいから危ないヨ、という技。


波動拳の隙に攻撃することが必須だから「反射神経」が
重要かと思われるんだけど、実はそうじゃない。


人間の反射神経なんて、良い人と悪い人でも、最大0.1秒程度の差ぐらいしかないと思う。
(プロボクサーとかプロスポーツ選手なら、さらに0.1秒ぐらい早いかも知れないけどさ)


何が大切かっていうと、波動拳の「弾」を見てから飛び込むことじゃなくて、
波動拳を撃とうとしているモーション」を見てから飛び込むことの方が重要。


波動拳は、弾が出るまでに、だいたい、10/60秒程度かかる。
つまり「弾を撃とうとしているモーション」に反応できるようになれば、
「弾そのもの」に反応するよりも、10/60秒程度有利になる。


さっきの仮定に基づけば、反射神経が良い人と悪い人の差は、
6/60秒程度だから、その差よりも大きいことになる。


そして、ここで言いたいのは、「弾を撃とうとしているモーション」に
反応できるようになるために必要なのが、「時間」だということ。


とにかく、全ての技のモーションを、右脳だか前頭葉だかに染みこませて
自動的に手が反応するところまで、自分のニューロンを鍛えること、
そのために「時間」を費やすことが、反射神経よりも重要になってくる。