谷本 心 in せろ部屋

はてなダイアリーから引っ越してきました

格ゲーに必要なのは「金」と「時間」と「大都市に行く」こと(その2:アンチ手先の器用さ)

手先の器用さについても、同じことが言える。
連続技で大ダメージを奪えることや、強力な連携技で攻め立てることは
格ゲーにおいて最も重要なスキルのひとつだけど、
ここで必要なのは、何も「手先の器用さ」そのものじゃない。


容易に想像できると思うけど、必要なのは「時間」。


これを顕著に語るエピソードがあるんだけど、
かつて、闘劇っていう日本最大の格ゲー大会で、優勝した韓国人プレイヤーがいた。


彼は、当時の日本人では決して到達できないレベルの
強力な連携技を駆使して、他のプレイヤーを蹴散らかした。


具体的には、1/60秒というシビアな入力タイミングが要求されるボタン入力を、
ほぼ100%成功させていた。


ちなみに、僕に関して言えば
4/60秒程度の連携はほぼ100%成功させられるけど
2/60秒になると60%ぐらい、1/60秒は30〜40%ぐらいまで成功率が下がる。
(もちろん、技にもよるので、乱暴な計算だけど)


そんな僕から見れば、彼の入力の精密さは常軌を逸している。


では、何がその精密さを支えたのか。
彼が優勝インタビューで話した、その答えは「毎日5時間練習すること」だった。


これを聞いた日本のプレイヤーの反応は様々だったけど
やはり「そこまではできない」という意見が多かったように思う。


それで飯を食ってない限り、
そこまで時間を費やせない、、、というのが正直な感想だったと思う。


ただ、いずれにせよ、
生まれ持った天賦の才に近い「反射神経」や「手先の器用さ」よりも
「時間」を費やすことが、何より重要だということは、このエピソードからも言えるはず。