谷本 心 in せろ部屋

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NEW ALIENWARE m15レポート。格ゲー性能は十分 #デルアンバサダー

DELLアンバサダープログラムのNEW ALIENWARE m15(以降、ALIENWARE)レポート第二弾、今回はゲーミングの性能です。 かの平清盛も「ゲームができずんばゲーミングノートにあらず」などと言ったことがよく知られていますね(※言ってない)

ということで、ALIENWAREのゲーミング性能について検証したいと思います。今回も、過去のレポートでも利用していた「Street Fighgter V: Arcade Edition(以降、ストV)」と「FIGHTING EX LAYER(以降、FEXL)」の2本を使い、高画質でも60fpsで安定するかどうかを検証します。
対戦格闘ゲームですから60fpsで動くことは必須であり、あとはどこまで画質を上げられるかの勝負となるわけです。

なお今回利用するALIENEWAREは、Core i7-9750HとGeForce RTX 2070 with MAX-Qを積んでいる、ハイエンドの一歩手前くらいの性能のゲーミングノートです。

ストVを試してみる

ストVを最高画質のフルHD(1920 x 1080)で動かしてみた動画がこちらです。左上に小さいのですがfpsが表示されていて、これが60fpsで安定するかどうかを確認します。

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読み込み中やキャラクターセレクト画面では少しfpsが落ちますが、これは何の問題もありません。対戦開始後、スーパーコンボを出したあたりのfpsに注目すると、特に問題なく60fpsで安定していることが分かりました。
XPS 15 (GeForce GTX 1050)の時は57fpsくらい、XPS 15 2-in-1 (Core i7-8705G) では50fpsくらいまで下がってしまったことを考えると、さすがはRXT 2070という印象です。

続いて、せっかくの4Kディスプレイを活かすべく、最高画質のまま4K (3840 x 2160) でも動かしてみます。結果は、次の動画のようになりました。

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さすがにこのスペックでも4Kでのプレイは辛いようで、対戦直後から50fpsぐらいまで下がり、スーパーコンボを出すと40fpsくらいまで下がってしまいました。
4Kでも画質を落とせば動くようになるかも知れませんが、画質を落とすくらいならむしろ解像度を落とした方が良いでしょうから、他の画質では試しませんでした。

FEXLも試してみる

続いて、FIGHTING EX LAYERでも試してみます。まずは最高画質、フルHD (1920 x 1080) です。

www.youtube.com

キャラクター選択、対戦、スーパーコンボ、フィニッシュとも、60fpsで安定しています。たまに61fps、59fpsとなりますが、測定誤差の範囲でしょう。期待していた通り、全く問題ありません。
XPS 2-in-1 では、対戦中に58fpsくらい、フィニッシュ時に48fpsくらいまで低下していましたから、やはり明らかな差があります。

さて、FEXLも4Kにすることができるので、最高画質のまま4K (3840 x 2160) で動かしてみます。

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これはさすがに厳しくて、設定画面の時点でもう31〜34fpsくらいまで下がってしまいました。これでは対戦中に60fps稼働することが全く期待できないため、ここで止めることとしました。やはり最高画質4Kは、このスペックでは厳しいことが分かりました。
格ゲーを4K最高解像度で楽しむためには、RTX 2080を試すしかないんですかね? 機会があれば試してみたいですね?

液晶の遅延は?

さて、続いては気になる液晶の遅延や残像について調べたいと思います。

HORIのポータブルゲーミングモニターをHDMI接続して、セカンダリディスプレイ(複製表示)とします。そしてLCD Display Checkerの出力を両方の画面に映し、それをスロー撮影して遅延の状況を確認します。スロー撮影にはGoogle Pixel 3 XLの480fps撮影を利用しました。

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コマ送りすると、おおむね0〜2コマ分ほどALIENWAREの出力が先行していることが分かります。480fpsの2コマ分だとすると1/240秒、つまり最大で0.25F(4.2ms)ほどALIENWAREの液晶の方が表示が早いことになります。
過去にXPS 15やXPS 15 2-in-1と比較した時には、HORIのモニターの方が0.25〜0.5Fほど表示が早かったことと比べると、結果が逆転しています。さすがはゲーミングノートの液晶というところでしょうか。
また、残像の残り方もHORIのモニターよりも少なく、いずれにせよゲーミング用として申し分ないモニターだと思います。

G-SYNCは対応していない

最後に、G-SYNCについてです。
結論から言うと、残念ながらALIENWAREのディスプレイはG-SYNCに対応していません。カタログに記載していないだけで、こっそり対応されたりしてないかな・・・と思って試してみたのですが、ゲーム側の設定で垂直同期をOFFにしてキャラを動かすと、普通にティアリングが発生してしまいました。ここだけは少し残念ですね。

まとめ

そんなわけで、2回に分けてNEW ALIENWARE m15のレポートをしてきました。

ゲームをするのに申し分ない性能で、有機ELの液晶がかなり綺麗で、キーボードも良好、ポート類なども全部ある、という辺りが好感触でした。唯一の欠点は、ディスプレイがG-SYNCに非対応なところでしょうかね。
また、重さも2.1kg程度なので、日常的に持ち歩けるかは判断が分かれるかも知れませんが、ゲーム機を持ち寄る対戦会のようなイベントに持っていく分には、何の抵抗もないという感じです。

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都内某所で行われているFEXL対戦会。ガチ勢だ!

ゲームに使うだけでなく、4K有機ELのおかげで動画鑑賞としても良いですし、癖のないNキーロールオーバー対応キーボードのおかげで、仕事や書き物にも使えるなという印象でした。
僕はいまMacをメインで使っていますが、もしメインをWindowsに切り替えるなら、性能面とキーボードの良さという理由で、ゲーミングノートにしたいと思っています。ALIENWAREはその選択肢の一つとして、決してアリエンワーではなく、候補の一つになるなと思いました。

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アリエンワーでググってみました。

はい、そんなわけで、
DELLさん、試用機のご提供、ありがとうございました!