谷本 心 in せろ部屋

はてなダイアリーから引っ越してきました

だからそういう煽り方は違うと思うんだ。

One of the core innovations behind PaaS is the emergence of a Dev 2.0 paradigm with the utilization of Web 2.0 technologies for developer tools, agile methodologies and massive use of domain specific languages (DSL) rather than multi-purpose programming languages. Dev 2.0 makes developers a lot more productive and enables non-developers to participate in the definition and validation of key elements of the business logic, such as a business process, a business rule or a form definition.

Article: Will Cloud-based Multi-Enterprise Information Systems Replace Extranets? - InfoQ(US)

PaaSを煽っている記事。


Webアプリケーションフレームワークは軒並みRails化していったけど、
PaaSはもう最初からRails的。
ここで言ってるRails的っていうのおは、プロジェクトを作成すれば、雛形ができあがって、
Web上でロジックを書いていって、すぐに動作確認ができて、、、というもの。
開始直後の生産性は非常に高いと思う。


ただ、これをもって生産性だ、エンドユーザの開発参加だって言うのは、言いすぎじゃないかな。
そんなの、結局はRailsの時にも実現し得なかったんじゃないのかな?


「プロジェクトの8割は簡単なものだから、
 それを自動生成できれば開発生産性が向上する」
なんて煽りを耳にすることがあったけど、実際、そんな美味しい話はない。


ライン数で言っても自動生成できる箇所は8割には到達しないし
(ファイル数で言えば、雛形も含めれば8割には到達するかもね!)
工数で言えば、自動生成できない箇所こそが8割だ。


自動生成なんて、作りの分からない人たちに対するデモンストレーション用でしかなくて
そうやって自動生成した後に待ってるのは、
パフォーマンスできないとか、ハマると抜けられないっていう諸問題。
下手すれば、逆に工数は増大する。


開発プラットフォームをローカルPCからクラウドに変えたところで
根本的な問題は、何一つ変わらないはず。


要するに、
X-as-a-Softwareで解決できない問題を、
X-as-a-Serviceで解決できるというのは、ただの幻想なわけで。


なのにこうやって必要以上に煽ったりするから、
エンジニアから「クラウドはBuzzすぎる」って言われるんでしょ。


、、、っていう前提で、世の中がXaaSにいい感じで進んでくれれば、
そこに対するトラブルシューティングで一儲けできると思うんだけどね。


だから僕もクラウドを勉強するんダ!(><)