谷本 心 in せろ部屋

はてなダイアリーから引っ越してきました

JavaOne2010まとめ カンファレンス編

続いて、カンファレンス自体に対する印象。

お金は掛かっていたけれど・・・

まず、Oracleが主催するようになって、JavaOneは確実に豪華になっていた。
巨大なテント張りの(グリーンハウス的な)ラウンジができたし、
野外ライブもBlack Eyed Peasが呼ばれていたし、
身近な所では、エスプレッソやココアがいつでも飲み放題だった。


まぁランチは相変わらずhorribleだし、
Google IOみたいにスマートフォンが配られる、なんてことはなかったけど。


ただその反面、ホスピタリティや、全体的な段取りはちょっと不足していたと思う。
やっぱり複数のホテルを移動するのは、それだけで大変だし、
セッションルームがコロコロ変わるから、自分が見たいセッションが、
どこで開催されるかよく分からない。


また初日のOracle Open WorldのKeynoteでは、
JavaOne参加者は割とひどい扱いで追い返されてしまい
(JavaOne参加者は入れない、なんて情報はなかったのに)
そこでやる気を失ってしまった参加者もいたみたいだ。


Oracle Open Worldと併催することで、これだけJavaOneに悪い影響が出ている以上、
Open Worldとは別のイベントとして開催して欲しい、というのが率直な感想だった。

Google不在の影響は大きい。

Androidへの訴訟問題の影響で、今回はGoogle社員はJavaOneに参加しなかった。


それで大きく影響を受けたのが、テクニカルセッション。
Puzzlersはなくなり、GWTGuice、Sitebricksなどの近況も聞けなかった。
OpenJDK at Googleなんて超興味深いセッションもキャンセルになった。


ジョシュアブロックの雄弁なセッションを聞けなかったり、
サインをもらうことが出来なかったことに、ガッカリした参加者もいた。


Java7やJava8に対する提案も、かなりGoogle社員が行っていたはずだし、
GWT、GAE/J、Android、あるいはCollection Libraryなどで
良い意味でJavaを引っ張り回しているGoogleが不在では
Javaが良い方向に進むことは考えられない。


やっぱりGoogleJavaに絡まないと、Javaもつまらなくなる。

コミュニティ色が極端に低下した。

参加しなかったのは、何もGoogleだけじゃない。
オープンソースプロダクトや動的言語コミュニティの人達も軒並み参加していなかった。


彼らがどういう理由で参加しなかったかは知らないけれど、
ただ、「JavaOne = コミュニティのお祭り」という式が、
ちょっと崩壊し始めたということを感ぜざるを得なかった。


ちなみに、Dukeとの写真撮影コーナーとかもなし。
二度ほど、Dukeを見かける機会はあったけど。