谷本 心 in せろ部屋

はてなダイアリーから引っ越してきました

ソニー銀行を住信SBIネット銀行と比べ始めて1年経ったのでメモ。

こんにちは、最近ツイッターのフリートでは株の話しかしてない @cero_t です。

もともと住信SBIネット銀行(以降SBI銀行)のユーザーだったのですが、外貨を扱うことが多いならソニー銀行の方が得かも知れないと気づき、ちょうど1年ほど前にソニー銀行の口座を開設しました。
それ以降、それぞれのメリットなどをメモしていたのですが、1年経ったのでブログにまとめておくことにしました。

先にまとめ

先に結論を書いておきますね。

  • 国内利用が中心で、振り込みをする機会が多いなら、SBI銀行の方が便利
  • 海外利用が多いか、外貨受取をする機会が多いなら、ソニー銀行の方が便利
  • 両方とも口座を作って、国内はSBI銀行、外貨はソニー銀行、という使い分けでもOK

住信SBIネット銀行のほうが良いところ

まずはSBI銀行の良いところです。

ATM手数料と振り込み手数料の無料回数が多い

SBI銀行は残高に応じて「スマプロランク」と呼ばれるランクがつき、それでATMの無料利用回数や振り込みの無料回数が変わる仕組みになっています。たとえば残高が30万円以上ならランク2、300万円以上ならランク3になります。 ランク2ならATM利用は月5回、振り込みは月3回まで無料。ランク3ならいずれも月7回まで無料です。

スマプロランクについて | スマートプログラム | NEOBANK 住信SBIネット銀行

ソニー銀行は同様に「Club S」という仕組みがあり、最初はステージなし、残高300万円以上などでシルバーになります。
ステージなしならATM利用は月4回、振り込みは月2回まで無料。シルバーならATM利用は月7回、振り込みは月4回まで無料です(SONY Bank Walletカード作成する前提)

優遇特典|優遇プログラム Club S|MONEYKit - ソニー銀行

表にまとめておきます。

残高が30万円以上、300万円未満の時
SBI銀行 ソニー銀行
ATM無料利用回数 5 4
振り込み無料回数 3 2
残高が300万円以上の時(※残高300万円未満でも他の条件を満たせばこのステージになる)
SBI銀行 ソニー銀行
ATM無料利用回数 7 7
振り込み無料回数 7 4

ATMも振り込みも、月に7回使えれば、まず困ることはないですよね。

毎月の自動振り込み機能がある

SBI銀行は、毎月決まった日に他の口座へ自動的に一定額を振り込むことができます。
たとえば給与口座がSBI銀行で、他のローンやクレジットカードなどの支払い口座があったとして、そちらの口座振り込むことができます。
僕はうっかり住宅ローンの口座に振り込むのを忘れて残高不足になることが度々あったので、この機能はかなり重宝しています。

他の銀行でもこの機能を使えるところはありますが、ソニー銀行にはありません。

米ドルへの両替が安い

SBI銀行、ソニー銀行のいずれも、円だけでなく外貨の口座を持つこともできます。
為替手数料もかなり安いため、外貨貯蓄をしたいとか、FXをするほどではないけど外貨の現物を売り買いして稼ぎたいとかの用途に使いやすいです。

ソニー銀行と比較した時のSBI銀行の強みは、円をドルに替える際の手数料が「1ドルにつき4銭」と非常に安いことです。
たとえば通常のクレジットカードで外貨支払いをする際の手数料は1.6〜2%ですから、その表現で言うと0.04%程度ということになります。文字通り桁が違いますね。
銀行窓口や空港での両替手数料はもっと高いことも多いので、さらに差がつくでしょう。

米ドルでの支払いも安い(ただし年間30回まで)

SBI銀行が発行するデビットカードである「ミライノデビット」はドルで払う際にドル口座の残高から支払うことができます。上に書いたとおり通常のクレジットカードに比べて安い手数料で両替したドルで払えるわけです。
また、円高の際にドルを買っておいて、その後に円安になっても保有しているドルで支払うことができるわけです。もちろん逆のパターンもありますけどね、ワハハハハ(笑い事ではない)

ただ少しルールが複雑で、ミライノデビットを利用してドル口座から支払う場合、1回の決済につき2.8%の手数料が掛かります。これは通常のクレジットカードの為替手数料を優に超える手数料です。
しかし、この手数料は年に30回まで、同額のポイントでキャッシュバックを受けることができます。

分かりにくいのですが、要するに年間30回までの支払いであれば掛かる手数料はあくまでも1ドルにつき4銭だけで、それを超えると1ドルにつき3円近い手数料が発生してしまうということです。

海外旅行で頻繁に使っていると30回を超えてしまうので、たまに米Amazon.comで買い物をするとか、海外旅行中でも大きめの買い物をする時に限り使うなど、用途を絞った方が良いでしょう。

JALのマイルが貯まる

SBI銀行やミライノデビットの利用で貯まるポイントは、JALのマイルと交換することができます。

スマプロポイントについて | スマートプログラム | 住信SBIネット銀行

ただマイル還元率はあまりよくないため、効率よくマイルを貯めたいのであれば、後述するJAL Global WALLETやJAL NEOBANKの利用を検討したほうが良いでしょう。

余談: JAL GLOBAL WALLETとJAL NEOBANK

SBI銀行はJALと提携していて、SBI銀行の外貨口座から円や外貨をチャージして利用できるJAL Global WALLETというプリペイドカードを発行しています。また、外貨預金や外貨積み立てでマイルが貯まるJAL NEOBANKというサービス(SBI銀行のJAL支店という位置づけ)も提供しています。
いずれも年会費などは掛からず、SBI銀行やミライノデビットに比べて効率よくマイルを貯めることができます。

ただ、いずれのサービスも現時点ではあまり使い勝手が良くないため、僕は利用していません。

ソニー銀行のほうが良いところ

続いて、ソニー銀行の良いところです。

11種類の外貨決済に対応

ソニー銀行デビットカードである「Sony Bank WALLET」は、11種類の外貨口座からの支払いに対応しています。SBI銀行のミライノデビットは米ドルにしか対応していません。 なのでヨーロッパやオーストラリアにも旅行するなら、Sony Bank WALLETのほうが便利に利用できます。

為替手数料はClub Sのステージにもよるのですが、SBI銀行の為替手数料と大きくは変わりません。通常のクレジットカードや銀行での両替に比べれば1/10くらいの手数料です。

為替コスト(手数料)・金利 | 外貨普通預金 | 住信SBIネット銀行

優遇特典|優遇プログラム Club S|MONEYKit - ソニー銀行(ページ後半の「為替コストの優遇」)

米ドルに関して言えば、Club Sのステージなしで15銭、シルバーなら10銭ですが、SBI銀行では1ドル4銭と安くなっています。
プラチナステージまで到達すれば1ドルにつき4銭になりますが、到達するのが大変ですね。

外貨での支払時に手数料が掛からない

Sony Bank WALLETでは、外貨口座から支払う際の手数料などは掛かりません。SBI銀行のミライノデビットでは、先に述べたとおり1回の決済につき2.5%の手数料が掛かります(ただし米ドルは30回まで同額をキャッシュバック)

Sony Bank WALLETのほうが、ドルも含め、普段の外貨支払いとして利用しやすいと言えます。

ANAのマイルが貯まるSony Bank WALLETがある

Sony Bank WALLETは国内で利用すると通常0.5〜2.0%のキャッシュバックがあるのですが「ANAマイレージクラブ / Sony Bank WALLET」というサービスに加入すると、キャッシュバックの代わりにANAのマイルをもらうことができます。いや、もうちょっと良い名前にできなかったんですかね。

ANAマイレージクラブ / Sony Bank WALLET 商品詳細説明書|MONEYKit - ソニー銀行

ANA版のSony Bank WALLETでは200円の利用につき1マイルの還元があり、マイル還元率0.5%になります。ちなみにANAカードではマイル還元率が1.0%くらいになるので、きちんとマイルを貯めている人にとってはあまり魅力はないですね。
また外貨預金や外貨の定期預金でもマイルが貯まり、たとえば3万ドル(≒300万円分)を1年間の定期預金にすると、年間で2520マイル貯まります。元々の為替手数料が低いことも踏まえると、この外貨貯蓄でマイルが貯まるというのはANA派にはなかなか良いですね。

外貨受取の手数料が掛からない

これは刺さる人には非常に刺さる話なのですが、ソニー銀行では、海外から送金された外貨を受け取る際の手数料が掛かりません。多くの銀行では数千円の手数料が取られます。
SBI銀行でも2500円前後の手数料が掛かるため、たとえば10000円分の外貨が送金されても7500円前後になるのですが、ソニー銀行では満額を受け取ることができます。

頻繁に外貨を受け取ることがある人は、その目的だけでもソニー銀行の開設にメリットがあると思います。

硬貨での入金ができる

これは非常にマイナーな話なのですが、ソニー銀行では三井住友か三菱UFJのATMから硬貨での入金ができます。SBI銀行ではできません。

僕はふだん小銭入れのない財布を使っていて、発生した小銭はポケットなどに入れて持ち帰って貯金箱に入れておき、たまに銀行に持って行くのですが、SBI銀行には入金できないのです。 まぁそんなマイナーな問題で困る人はあまり多くないと思いますが。

両方の銀行に共通すること

最後に、両方の銀行に共通するけど、他の都市銀行地方銀行にはあったりなかったりする特徴を整理しておきます。

毎月の自動入金機能がある

他の銀行の口座から、SBI銀行やソニー銀行の口座に毎月定額の振り込みをする機能です。
振り込みなので手数料が掛かるのかなと思いきや、手数料は掛かりません。

僕は都市銀行に給与口座を一つ持っているのですが、そちらの銀行からSBI銀行に毎月入金して、残高を集約しています。

対象外の外貨は受け取れない

SBI銀行、ソニー銀行とも、外貨送金で受け取れる通貨は決まっており、それ以外の通貨は受け取ることができません。
たとえば突然インドネシアルピアの送金を受け取ることになった場合には、都市銀行地方銀行の口座が必要になります。

住民税などの支払い口座に設定できないことがある

住民税の口座振替などのレガシーな口座振替は、都市銀行や一部の地方銀行、ゆうちょ銀行しか対応していないことがあります。
ネット銀行1本でいこうと思って他の口座をすべて閉じたりすると、そういう時に困ってしまうので注意してください。

まとめ

まとめると、振り込み回数や自動振り込みの利便性が強いSBI銀行、海外利用に強いソニー銀行、という整理になりました。
海外利用が少ないならSBI銀行のみでも良いでしょうし、振り込みをあまり使わないならソニー銀行のみでも良いでしょう。
あるいはJALのマイルを貯めているからSBI銀行、ANAのマイルを貯めているからソニー銀行、という選択もできます。

僕はJAL/ANA両方のマイルを貯めていますし、国内でも海外でも利用するので、これからも両方の銀行を併用し続けると思います。

いかがでしたか?


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ご家族・ご友人 紹介プログラム|MONEYKit - ソニー銀行

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