谷本 心 in せろ部屋

はてなダイアリーから引っ越してきました

クラウドがビジネスに与える影響。

でも、たったインフラのメリットだけ(と捉えるのは視野が狭いでしょうか?)で
ここまでクラウドが騒がれるのでしょうか。


それだけのことであれば、あれだけ騒がれていた「NGN」同様、
見事に滑ってしぼんでいくんじゃないかと思います。


ところで、エンジニアが嫌う「バズワード」ですが、
一定のビジネス(投資)が動くきっかけになるというのは、また、確かでしょう。


私は理系出身で、経済なんてちっとも勉強したこともないのですが、
経済というものは「歯車」だと理解していて、
不況というのは動力(=金の動き)がなくて、歯車の動きが遅くなること、
好況というのは逆に投資が動いて、歯車が加速していくことだと、捉えています。


バズワードには、当然、投資が伴います。
この100年に一度と言われる不況の中、クラウドクラウドと騒いでいれば
余力のある投資家がお金を投資して、経済が動き出すかも知れません。


金持ちが身銭を切って、経済を良くしてくれるんだったら
貧乏な僕は、喜んでクラウドをヨイショします。


そんなコンテキストの中では、

id:c9katayama
「ENdo Snipe Cloud Edition」が出せますよ。しかも若干高値で。

クラウドの良さを教えて欲しい。 - 谷本 心 in せろ部屋 へのコメント

というのも、自然な論理展開です。


また、クラウドの一端を担う「仮想化」ブームのおかげで、
VirtualBoxというエンジニアにとって使いやすいプロダクトが登場し、
私の生産性、特に試験効率や継続的結合(CI)の効率は、若干とはいえ向上しています。


仮想化環境をぶん回そうとすると、ハードウェアやメモリに投資したくなるので
今度はサーバ売れる、あるいは、そういうハードウェアリソースをクラウドに求めたくなります。


そういう流れを読むと、テストやCIのための仮想化環境の提供、
というビジネスも、やはり投資の対象となるように思います。


少なくとも、クラウドバブルがはじけるまでの間は。


慣れないスーツチックな議論は、この辺りにしておきますね。