谷本 心 in せろ部屋

はてなダイアリーから引っ越してきました

メッシュルーターを買いました

Google WiFiを見て「メッシュルーター」というものの存在を知って以来、これいいな欲しいなとずっと思っていました。
我が家ではWiFiルーター1つで家じゅうをカバーしようとしているのですが、どうしても電波が弱い部屋があり、その部屋に追加でWiFiルーターを置いたりすると、今度は別の部屋でもそのルーターに勝手に繋がってしまい、弱い電波でネットを使うことがあったりして面倒です。
メッシュルーターなら一つのSSIDで運用でき、一番電波が強いルーターを自動的に選んでくれるということで、これ良いなとなりました。


今回、Linksys Velopのトライバンドモデルを購入したので、それを選んだ理由や使ってみた所感を書いておきます。

製品選び

メッシュルーターはいくつか製品がすでに出ています。一覧はこのサイトが便利です。
https://24wireless.info/mesh-wifi-compare
ここから、消去法で選択肢を絞り込んでいきます。

Google WiFi」はブリッジモードで使えないのでNG

Google WiFiは、ブリッジモードで使おうとすると実質的にメッシュルーターとして使えなくなるため、候補から消えました。
http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1806/28/news115_6.html

「NETGEAR Orbi」はQoSがないのでNG

ルーターには、QoS機能という特定の端末の通信を優先するような機能がついているものがあります。将来的に、ゲーム機の通信を優先したいみたいなことが起きるはずなのでQoSは欲しく、NETGEAR Orbiは候補から消えました。

「TP-Link Deco」「ASUS」はトレンドマイクロが入ってるのでNG

メッシュルーター製品の中には、セキュリティソフトウェアが入っているものもあります。
入っていれば安心かなとも思う反面、そのソフトウェアがトレンドマイクロ製だったりして、昨今のトレンドマイクロの状況を考えるとなんか避けたほうが無難なのかなと思うので、風評被害を真に受けるような判断ですが、TP-LinkとASUSの製品は候補から消えました。

「AirStation Connect」は有線LANでメッシュを組めないのでNG

日本ではBuffaloがAirStation Connectという製品を出しています。この製品は子機側に有線LANポートが1つしかなく、これはデバイス側に繋ぐために利用するもののようです。あくまでもメッシュルーター同士は無線LANでの通信になるようです。
http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1808/03/news122.html
我が家はすべての部屋に有線LANポートがあり、せっかくだからそれを利用してメッシュルーターを使いたいため、それができないAirStation Connectも候補から消えました。そうでなくともBuffaloの製品はもう何年も避け続けているのですけどね。
ちなみにAirStation Connectはこの中で唯一、フレッツ光ネクストIPv6接続(IPoE)に対応しています。IPoEを使いたい場合は候補に入るかも知れません。

選ばれたのは「Linksys Velop」でした

この条件で残ったのは、Linksys Velopだけになりました。つまり、ブリッジモードで使えて、QoSがあって、有線LANでメッシュが組めるルーターです。消去法での選び方でしたが、ネットの評判も良いみたいですし、これに決めました。
ただ、Linksys Velopにはデュアルバンドとトライバンドの2種類があります。どっちを選ぶべきか、そして何台セットで使うか、また悩むことになりました。

Linksys Velopをどういう構成で組むべきか?

Linksys Velopにはデュアルバンド製品とトライバンド製品があり、トライバンド製品のほうが値段が高い分、たくさんの機器を接続しても速度低下しにくく、またアンテナ数も多くて電波が届くエリアも広くなっています。
そしてデュアルバンド、トライバンドのいずれも1〜3台のセット売りをしており、まとめ買いすればその分、値段も安くなっています。何を買うのが適切なのか、よく考えました。

デュアルバンドかトライバンドか

我が家は2階建ての戸建てで、土地・建物ともに100平米前後ぐらいです。WiFiルーターは2階の端っこに置いてあるのですが、同じ2階の反対の端にある風呂場や、1階にある部屋で電波が入りにくくなることがあるという状況です。
そんな状況や、世のレビューなどを踏まえれば「(カバーエリアの狭い)デュアルバンド3台」か「(カバーエリアの広い)トライバンド2台」あたりが適切なのかなと思いました。
参考) 【レビュー】メッシュWi-Fiシステム「Linksys Velop」を導入!家の隅々まで届く快適な無線LANを実現


ちなみにトライバンドの3本目のバンドなのですが、ルーター同士の中継専用に用いられるのか、機器との通信でも使えるのか、よく分かりませんでした。このツイートによれば中継専用なのですが、ソースは見つけられませんでした。
https://twitter.com/99_honten_parts/status/1061089196163493888
我が家はすべての部屋に有線LANのポートを設けていて、メッシュルーターはすべて有線LANで繋ぐので、中継専用のバンドなどは必要ありません。バンドが中継専用かどうかの結論は出せませんでしたが、いずれにせよ、トライバンド製品のほうが電波が届く範囲が広いのは間違いなさそうなので、トライバンドで良いかという気持ちになってきました。

1台か2台

トライバンドに決めたので、あとは2台買うだけ、、、なのですが、Velopのサイトを見ていると、1台で185平米をカバーすると書いています。
https://www.linksys.com/jp/velop/
あくまでカタログスペックですし、壁や扉などがあるため185平米の隅々まで十分に出るわけでもないでしょうから、鵜呑みにはできません。ただ、1台でも何とかなるのでは? とわりと迷い始めました。
ここで気づいたんですが、メッシュルーターは後から増設してエリアを広げることができるのですから、まずは1台だけ購入して、電波の弱い場所があれば2台目を増設することもできるんです。だったらまず1台だけ買おう、と決まりました。
なかなか値下がりしない製品ですが、ちょうどPayPayキャンペーンが始まり、定価の35%OFFぐらいの値段で購入することができました。

その後、使ってみてどうか?

実際に使ってみた感想ですが、前に使っていたWiFiルーターAterm WG1800HP2)に比べて圧倒的に電波が強く、これまで電波が安定しなかった部屋でもしっかり通信できるようになりました。 確かに1台で良かったなと。
ただ購入後の1ヵ月半ほどのうちに、お風呂場で通信できないことと、違う階の部屋で通信が異常に遅くなることが、1回ずつありました。あまり再現度が高くないので「そういう事もあるのかな。何かの電波干渉でもあったのかな」ぐらいに捉えていますが、もし今後もたびたび起きるようなら、ルーターを買い足そうと思います。っていう感じで買い足しで問題を解決できるのが嬉しいです。


ということで、せっかくメッシュルーターを買ったのに、いまのところ1台だけなので全くもってメッシュの恩恵を受けてないわけですが、「強い電波」と「困ったら買い足せるという安心感」、あと今回は話題にしてないですが「ルータースマホアプリからコントロールやモニタリングできる便利さ」にお金を払ったのかなと、そんな風に思っています。
またルーターを買い足すことがあったら、報告しますね。

※2019年12月2日追記

やはり1台で全部屋をカバーするのは厳しかったので、もう1台追加しました。
ただ振り返って考えると、有線LANを配線している家においては、トライバンド2台よりも、デュアルバンドを3台にした方がコストを抑えながらカバー率を上げられたんじゃないのかなと思いました。