谷本 心 in せろ部屋

はてなダイアリーから引っ越してきました

IIJのファミリーシェア1GBプランが画期的すぎる件について。

私と同じぐらいガジェット依存症な皆様方におかれましては
スマートフォンモバイルルーターを併用したり、
複数台のスマートフォンや3G通信内蔵PCをお持ちのことと存じます。


さて、そこで気になるのがパケット代。
何の対策もしなければ、持っている機器の台数分だけパケット代が掛けてしまうか、
せっかくの3G通信機能を使わず、WiFiのみで運用するかになってしまうでしょう。


中には「俺、通信は全部ルーターに集約するんだ・・・」と果敢に挑む向きもありますが
あまりの面倒臭さに玉砕し、周りから「無茶しやがって・・・」と偲ばれることがほとんどでしょう。


そんな中で発表された、IIJ mioのdocomo MVNOサービス、
「ファミリーシェア1GBプラン」が魅力的です。

ファミリーシェア1GBプラン
複数台のモバイル端末を所有している先進的なユーザや、家族でデータ通信を行いたいユーザに最適な料金プランです。一つの契約で最大3枚のSIMカードを利用することができます。月額料金2,940円に、複数のSIMカードで共有となるクーポンが1GB分含まれており、下り最大75Mbps※での通信が可能です。

IIJ、個人向けサービス「IIJmio」において、LTE対応の接続サービスを提供開始

通信量が月1GBまで(1GB以降は通信速度は128kbpsに)という難点はあるものの、
SIMが3枚共有できて、月額2940円という低価格でのサービス提供は
他のキャリアや、MVNOプロバイダとは一線を画すものになっています。

なんでSIMが3枚あると嬉しいのか?

冒頭にも書いたように、
スマートフォンを複数台持っているとか、iPhoneSIMフリー版を輸入したとか、
モバイルルーターもついでに買ったとか、俺様のノートPCは3G対応だゼェとか、
そんな風に3G通信対応のガジェットを複数持っているとしましょう。


そのような人は、これまでは
 ・1台だけ3G通信を契約して、他はWiFi環境のみでネットに繋ぐ。
 ・1台だけ3G通信を契約して、他はテザリングでネットに繋ぐ。
 ・全部の機器で3G通信を契約する。自分、金持ちッスから。
ぐらいの選択肢しかありませんでした。


今回の「ファミリーシェア1GBプラン」のおかげで、これらに加えて
 ・3台までの機器で3G通信をし、契約は共有する。
という選択肢が追加されるのです。


要は、いままで1台につき数千円かかっていたパケット代が、
3台まで同じ水準の金額を支払えば済むようになる、ということです。


いや、ファミリーシェアなので、
タイトル通り、普通に家族で共有しても良いんですけどね。

docomo MVNOだから嬉しいんです。

実はこれまでもUQ WiMAXでは「機器追加オプション」というサービスが提供されていて、
複数の機器でWiMAX契約を共有することができました。


しかし、このオプションが利用できるのは、WiMAXルーターWiMAX対応ノートPCぐらいで、
タブレットはほとんど選択肢がなく、スマートフォンについては1台もないという状況でした。
auWiMAX対応スマートフォンでは、機器追加オプションが利用できません)


一方、「ファミリーシェア1GBプラン」で提供されるのはdocomoのSIMなので、
かなり多くのスマートフォンタブレットルーター、ノートPCなどで利用できます。
当然、海外のSIMフリー端末で利用することも可能でしょう。

おまけに、安いし、LTEだし。

ここまででも十分に嬉しいんですが、
月額2940円というのも、b-mobile 1GB定額を下回る低価格っぷり。


さらにXiにも対応しているため、絶賛投げ売り中のXi対応ルーターや、
MNP時の月額キャッシュバックが異常に大きくなったXi対応スマートフォンなどを買えば
より高速に通信することもできます。

他社の追随にも期待。

UQ WiMAXの機器追加オプションを横目で見ながら、
早く他のキャリアも似たようなサービスが提供されることを期待していたのですが
「純増数」の過剰な偏重ぶりがある昨今、
契約数を伸ばせない機器追加オプションは、なかなか提供されない様子でした。


しかし、純増数を気にしないMVNOプロバイダという形態が増えてきたことや、
月の通信量の上限を制限することが一般的になってきたという背景が、
今回のファミリーシェアというサービスの提供に繋がったのだと思います。


今後は、ぜひ他のキャリアにも追随して欲しいところですね。
たとえば複数枚のSIMのうち、1枚だけは音声通話にも対応するサービスとかあると、
とっても嬉しいんですけどねー。