谷本 心 in せろ部屋

はてなダイアリーから引っ越してきました

プライベート・クラウド

クラウド」ほどBuzzっぽい匂いしかしない言葉も久々だなと思う昨今。


Eclipse4.0 (e4) がオンラインIDEになりそうだという話には
実はあまり信憑性を感じていなかったのですが、
MS-Officeオンライン版のニュースを聞くと、そう眉唾でもないのかな、と。


やっぱり、手元にデータがないことは、
これだけ情報漏洩が騒がれる中、重要な意味を持つでしょう。
あるいは、リモートの開発者(要はオフショア)のデータが
自分たちの手元にあることにも、一定の意味があるでしょう。


データの一元化だけならDropboxとか、Windows7の新しいSMBでいいじゃん、
って向きもあるかも知れないんですが、WordやExcelならまだしも、
さすがにEclipse起動するたびに、毎回数百MBのプロジェクトを
ネットワーク経由で持ってくるのは、無謀すぎるでしょう。


そうすると、データだけではなくアプリケーションもサーバ上にある
シンクライアント/リッチクライアントという形態、
さらにデータもアプリも外部のデータセンターに・・・
要は最近騒がしい「クラウド」に収束していくんだと思います。


とは言え、データをGoogleMicrosoftに預けることに
まだまだ抵抗はあるでしょうから、
そうそう全てがクラウド化することはないでしょう。
(どうもこれは日本だけの感覚ではなく、世界共通らしい)


そんな感覚に応じるために、
プライベートクラウド」なんて言葉があるそうです。
要はクラウドの企業内LAN専用版。


「っていうかただの自社サーバじゃん。
 いまさらお前プライベートクラウドとか何言ってんだよ」的な
印象を受けないわけじゃないですが。


プライベートクラウド」が浸透する頃には、
もう少しサーバの仮想化も一般化しているでしょうから、
「仮想化サーバの上でサービスを動かせば、プライベートクラウドなんダ!」
っていう煽られ方をするでしょう。っていうかもうされてる?


そんな時代でも、データ収集が命であるGoogleAmazon
パブリックなクラウドにこだわるはず。
既得権益に縛られない新進気鋭のエンジニアは、そこに乗ると思います。


一方で、Microsoftなんかは自社内にデータセンター作るよりも、
世の中のデータセンターにWindowsServerが入ってくれた方が嬉しいはずなので、
プライベートクラウドに力を入れるでしょうね。
だから、オンライン版Officeも、普通のWindowsServerで動かせるようになると見込んでいます。


おっさんなエンジニア達の主戦場は、どちらかと言えばこっちでしょう。


EclipseとOfficeがサーバ上で動くようになれば、次に必要なのは何だろう?
おっさんエンジニアに近い僕は、そんなことを考えながら、情報収集中なのです。


取り留めなく、つらつら書いちゃいましたね。