谷本 心 in せろ部屋

はてなダイアリーから引っ越してきました

Day 1 : Technical Keynote

例年、JavaOne KeynoteをやってからJavaOne Technical Keynoteという順番だったと記憶していますが、
今年はTechnical Keynoteから始まります。
どうもエンジニア向けのイベントだから、という位置づけのようですね。


そんなわけで今回は、Press用の少し良い席を確保しました。

ちなみに隣の席には、@yusukeyさんがいました。


JavaOneはそろそろ寂れるかと危惧していましたが、たっぷり人が入っていました。

なんかカメラ目線のイケメンがいますね。こっち見んな!

1st Impact : Oracle NoSQL Database

キーノートの中で最初に興味が惹かれたのは、OracleのKVS「Oracle NoSQL Database」です。
とは言え、軽く紹介された程度で、詳細や他製品との比較などは全く話されず(続きはOOWで?)
詳しい事は分かりません。


NoSQLと言えば、Oracleには既にCoherenceがあるじゃないか、と見る向きもあるのですが、
あちらは単なる「分散可能なHashMap」であって、あまり中身がありません。
このOracle NoSQL Databaseは、もうちょっとまともなKVSになるのでしょうね?


私の仕事ではOracle製品を使うことが多いので、いずれ巡り会うかも知れません。

2nd Impact : Java 9

Java7や8の説明も、もう何回目の説明か分かりません。
Java8の途中でCollection#parallelというメソッドがチラッと出てきましたが、
ここでは詳細は語られませんでした(後のBoFでも少しだけ出てきました)


それにしてもキーノート全体を通して、ほとんど新しい情報がないなぁ、
とか思っていたら突然きました、Java9。


と言ってもキーワード程度ですが、以下のようなものが列挙されていました。

  • Self-Tuning JVM
  • Improved Native Ingegration
  • Big Data
  • Reification
  • Tail Calls/Continuations
  • Meta-Object Protocol
  • Multi-Tenancy
  • Resource Management
  • Heterogeneous Compute Models

なんか一部、イマドキの言語の要素も入るようですが、
説明もほとんどなく、まだまだ検討もこれからという状況でした。

3rd Impact : JavaFXデモ

JavaFXはあまり追ってないので詳細は他の人にお任せしますが
JavaFX 2.0 for Mac OS X」のDeveloper Preview版と、
Java FX Schene Builder」が、本日公開だったのが目玉ですね。


そしてデモをやらせれば、さすがFX。
いくつかの3D系デモに、最後は発表者自身の動きをリアルタイムにモーションキャプチャして、
JavaFX内のDukeを動かすというキャッチーなデモを行なっていました。
多分ここが、会場が一番熱くなった時間でしょうね。

No Impact … EE/ME

そしてJavaEE、MEの説明になると、会場はどんどん冷えて行きます。


というか2時間の枠のうち、JavaFXの話が終わった時点で残り時間が20分程度。
それでも淡々と続く説明の中、次のセッションに行きたい参加者達が次々に退室していきます。
人が減っても空調の設定は変わらず、物理的にも会場が冷えて行ったのでした。


そんな中、JavaEEについてはほとんどアップデートがなく、
JavaEE7はクラウド対応するという概念の説明程度。


JavaME/Embeddedに至っては、全くと言って良いほど中身がなく、
時間も完全に超過していたため、会場には半分ぐらいしか人が残っておらず、
かなり尻すぼみで終了しました。


うーん、この終わり方は、残念ですね。